ここ最近edXで聴講した講座の一つにCreativity & Entrepreneurship
(直訳すれば講座名は「創造性&起業家精神」)があります。なぜこの講座を受けたのかといえば、この講座を提供しているバークレー大学は音楽大学であり、この講座は音楽を一つの切り口として創造性と起業家精神について語っていて、音楽を自分なりに追求してきた自分の興味を惹いたからです。
この講座は無料聴講として受けたので、課題をこなすわけではなく講義ビデオを視聴しただけなので、TED Talksで英語のビデオを視聴することとそこまで違いがあるわけではありませんが、一連のビデオが講座として構成されているという点で、映画を見るのか、連続ドラマを見るのかというような違いがあります。
私自身は起業に興味があるわけではありませんでした。ただ音楽を続けてきたものとして、音楽で食べて生きたいという将来を夢見たことがないわけではありません。自分を振り返れば、特に利害が絡んだコミュニケーションに対する自信のなさがあり、音楽的成長しか、ここ12年程は頭になかったのが実際のところです。
ただ40代になりまだ興味関心の域を出ていないのですが、もしかしたら起業に少し目を向けてもいいのかもしれないと思っています。
この講座の中であくまで自身の学びを指針として欲しいとして語っていますが「起業家はお金儲けを目的とするべきでなく、その情熱に従って動きべき」と語っています。なぜでしょうか?
結局のところ究極的には起業は「価値あるものを創りあげそれを提供すること」で「単なるお金儲け」の為の起業には情熱を傾けられず、ある日突然楽しくなくなり、その事業を継続していくエネルギーが失われていくからです。
印象深かったのはこの講座の中で指針として示された、人は起業家のアイデアに協力や投資をするのではなく、起業家その人の在り方に協力や投資を行うのだということです。人は事業計画によって動くわけではなく、人間関係で動くのだということを考えさせられました。
仕事が楽しいということは何なのか、日本人の労働にかけがちなこの要素を考えさせられ、自身の人間関係も同様に考えさせられた講座でした。