さて前回は音読アプリとOpen Libraryという無料で洋書が読めるサイトを紹介しましたが、予告していた通り調べていて英語の多読ににこれは良さそうだなと思えるサイトの紹介をしていこうと思います。またKindleのアプリでの音読についてもまとめてみました。
無料で洋書が読めるサイト
今回の目玉サイト Internet Archive
Internet Archive: Digital Library of Free & Borrowable Books, Movies, Music & Wayback Machine
Internet Archiveは前回紹介したOpen Libraryとアカウントが共通しているので、どちらで登録しても使えるようです。
何といってもその膨大な所蔵量は圧巻の一言。2500万以上の書籍、570万の映像、1千万の録音などと多岐にわたり非常に豊富です。
上の画像はコレクションの一部ですが、いかに膨大かお分かりいただけたかと思います。普通の書籍だけでなく古書や楽譜にもアクセスでき、その上Folksoundomyなどでは日本では流通していないような貴重な音源などにもアクセスできます。
まあ、余りにも膨大すぎてどこにアクセスすればいいのかわからなくなるという欠点はありますが非常にいいサイトだと思います。
読書好きにおすすめ。懐かしの本が英語で読めるProject Gutenberg
Project Gutenbergでは6万冊以上の書籍が、登録せずに無料でオンラインで読んだり、ダウンロードできます。筆者が子供のころに日本語で読んだ「トムソーヤの冒険」や「シャーロックホームズの冒険」、「宝島」など数々の名作が無料で読めます。
Project Gutenbergのモバイルサイトはちょっと味気ないのでPCサイトで本を選んでからモバイルサイトでダウンロードするという使い方が良さそうです。
勉強熱心な人には?大学のテキストが読めるBookboon
Download free eBooks for students and read business books for professionals online | Bookboon
有名大学の教授が書いたテキストが読めるBookboonは、ビジネス書は有料プランで提供しています。その為、無料で使うにはちょっと登録方法を気を付ける必要があります。
- 登録方法
オレンジ色のAt Universityの部分の「Sign up for free ebooks」をクリックしてください。その後、FacebookなどのSNSのアカウントを使って登録するか、それともBookboonのフォームに必要事項を入力して登録してください。
- PC版
- モバイル版
英語の勉強にも興味深い本も結構あります。
AndroidやiPhoneのKindleで音読する方法はあるけれど...
Kindleで無料で音読する方法は、大きく分けて3つあります。PCのKindleの読み上げ機能を使う方法と、スマホに搭載された読み上げ機能を使う方法、そしてFireタブレットを使う方法です。
- PCのKindleアプリを使う場合→Kindleアプリの読み上げ機能を使う
- AndroidのKindleアプリを使う場合→Talkbackという補助機能を使う
iPhoneや iPadのKindleアプリを使う場合→画面の読み上げを使う - FireタブレットでKindleアプリの読み上げ機能を使う
TalkbackやiPhoneの画面読み上げ機能は無料で使えるので、費用はかかりませんがちょっと操作性に難があり、また音声もちょっと機械的過ぎるかなというのが。ただこれは個人の感想なので、そんなに苦手じゃないという人もいるかなとは思います。
もしもこういった機械音声には耐えられないということであれば、audibleやaudiobook を検討してみましょう。audibleは月額1500円と高額ですが、無料で1冊体験できます。またaudiobookは初回30日無料なので、人間の音声とどれだけの違いがあるのかを体験してみるのもいいでしょう。
やはり迫力や臨場感など、機械音声ではとてもかなわないので気に入った本を音声で聞きたいならこういったサービスを利用した方がいいでしょう。
とはいえ無料でKindleで音読はできるので、まずは無料の音読の手段を試してみましょう。Kindleで無料の音読のクオリティを体験するにはKindleの電子書籍が必要なので、AmazonプライムのPrime ReadingやKindle Unlimitedの30日間の無料体験を使ってください。
Androidの場合:Talkbackの設定をしてKindleの本を音読してもらう
- 「設定」→「システム」→「ユーザー補助」の順番でタップします。
- 「音量キーのショートカット」をタップ
- 「ショートカットサービス」をタップし、「Talkback」をタップ
- 「サービスの使用」をタップし、オンにする
- Kindleのアプリを開き音量大キーと音量小キーの両方を3秒間押し続けると音読を開始、終了も3秒間で可能
Talkbackの言語と音声の速度、音の高さの設定
- 「設定」→「システム」→「ユーザー補助」の順番でタップします。
- スクリーンリーダーと隣り合っている「テキスト読み上げの出力」をタップ
- 英語での多読なら言語を英語(アメリカ合衆国)などを選択、音声の速度と音の高さを調整する
これで最低限の設定は終わりましたが、画面の自動回転でもTalkbackは止まってしまうので画面の自動回転はオフにしておきましよう。
iPhone & iPadの場合:画面の読み上げの設定
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「スピーチ」の順番でタップ
- 「画面の読み上げ」をオンにします
- 「声」をタップし、好みの声を選びます。英語であればアイルランド、アメリカ、オーストラリア、イギリス、南アフリカとけっこう選択肢は豊富です。
- Kindleを起動し、日本の画面の上部から下に2本指で指をくっつけてスワイプすると音読を開始します。
初期費用はかかるがAmazonのFireタブレットで読み上げ機能を使う
Kindleで本を多読するなら、正直これが一番でしょう。その理由は
- 操作性が格段に良い
- 本の内容以外は音読しない
筆者はKindle Paperwhiteを持ってますが、今までFireタブレットを欲しいとは思ってませんでした。日本語の速読は得意なので欲しいとは思わなかったのですが、英語の参考文献やその他書籍をKindleで購入するとなればありですね。
筆者も現在受講しているedXの講座Academic and Business Writingで、英語の参考文献を読まないといけないかなと思っているので、購入しようかと迷っています。
読み上げ自体は第4世代のFireタブレットで可能とのことですがFire7は買っても安く、5980円くらいから新品で購入できます。
しかし、Fire7はスピーカーがモノラルスピーカーということで、音質が期待できず解像度も低いので、スピーカーの性能がUP、バッテリーが長持ちし、解像度もあがり8インチで持ち運びにもそこそこ不便でないFire HD8の方がいいかなと思いましたが、現在お取り扱いがないようです。。。
そうなるとFire HD10でしょうか。小説には字が大きすぎるというレビューがありましたが洋書メインなら、アルファベットは文字が小さいので、逆に文字が大きくなっていいかもしれません。
ちなみに筆者の中では今まで試した機械音声では音質は、
- Googleアシスタント or Pocket
- Kindle読み上げ
- @Voice Aloud Reader
- Talkback or iPhone & iPad画面の読み上げ
という感じです。iPadは日本語で聞いただけなので、英語だともっといいのかもしれませんが、こんな感じです。
まとめ
最後にまとめると英語の多読に挑戦するなら、以下のような順番がいいかと思います。
- Webサイトで自分の興味のある記事を読む
- 無料で洋書を読めるサイトで本に挑戦する
- Kindle Unlimitedなどの無料体験でTalkbackなどの音質を確認
- 音質や操作性に問題がないなら読みたい洋書にトライ