在旅上

2002年から海外で学生したり、働いたりの放浪生活?現在ノマド中の筆者の体験シェア型ブログです

ヤンゴンで見たもの-シュエダゴン・パゴダ

ヤンゴンでノマドのちょっとした関連記事でエッセイ風です。

www.zailvshang.comもしヤンゴンで最も好きな場所を挙げてくださいと言われたら、躊躇なくシュエダゴン・パゴダを挙げるだろう。

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伝説では約2500年前に建立されたシュエダゴン・パゴダ。考古学的にはモンの人々によって紀元6世紀から10世紀に建立されたのだろうと言われていて、かなりの歴史がある。

お釈迦様が現れる以前の仏陀?(菩薩という記述も見た)の遺骨や灰が眠るというここはミャンマーの仏教徒にとって、非常に重要な聖地なのだ。

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非常に重要な聖地なら、そこは厳かな空間だろうと思われるかもしれない。ところがだ。シュエダゴン・パゴダは、聖なる空間であると同時に人々の憩いの空間だ。

今まで世界の色んな場所を見て回ったが、日常的に憩いの空間として開放している宗教的施設は非常に少ない。ミャンマーではヤンゴンだけでなく、地方でも人々にパゴダの空間を開放しているという印象を受けた。

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個人的な印象を語るなら、仏教のお寺には『円』のような丸みを帯びた柔らかい印象がある。もちろん世界には円の印象よりも直線的で鋭角的な印象を感じさせるお寺もあるとは思うが、お寺では比較的母胎をイメージさせるようなそんなエネルギーを感じることが多い。

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ミャンマーでは宗教的施設が昼寝の空間になり、家族の団欒の空間になり、恋人たちのデート空間にもなり、そして本来の祈りの空間としても機能している。そんな空間は他の国にはなかなかない。

特に眼を引くのはその緑を基調とした色彩だ。タイのお寺の豪華絢爛なさまとは違い、どこか落ち着きを感じさせるその色彩は人々を包み込んでいる。

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ヤンゴンの仏教徒の人々はここシュエダゴン・パゴダで奉仕し、寛ぎ、祈り、また自分たちの日常生活に戻っていく。ここには朝から晩まで絶え間なく人が訪れている。

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朝に夕に祈ることで人間の魂には畏敬の念が呼び起こされる。祈ることで自分という存在が本当に小さく、天に生かされているのだということを思い出す。

日本人の殆どが忘れたそういった日常の中の信仰がミャンマーにはまだ色濃く残っており、シュエダゴン・パゴダはそういったミャンマーの仏教徒の素朴でありながら力強い精神生活を優しさの中で示してくれる。

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