在旅上

2002年から海外で学生したり、働いたりの放浪生活?現在ノマド中の筆者の体験シェア型ブログです

一時帰国中に海外でも使えるデビットカードや送金手段を確保!

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今年の2月16日に確定申告のために海外ノマドから帰国してきた筆者。新型コロナウイルスの影響で今も実家でリモートワーク中です。

海外ノマドやバックパッカー、普段の生活費としての現地通貨をいかに損をせずに手に入れるか。銀行やクレジットカードは見えない手数料を上乗せしていることが殆どなので、いかに無駄を省いた決済手段を選ぶかということはとても大切です。


マイナンバーがないと新たな銀行口座などは開設ができないので、一時帰国中に転入届を出してお得な現地通貨を下せる手段やデビッドカード決済手段などを確立しましょう。

https://www.jidiary.com/expatriate/jyuminhyo/

転入すべきメリットデメリットについては上記記事が詳しいです。
また一時帰国中のお得なSIMカードについては筆者が下記記事で書いてます。

www.zailvshang.com



少し補足すると国民年金は強制加入なので扶養に入っていなければ、また支払い義務が生じます。

海外在住中は支払い義務はありませんが、未加入期間があると年金で貰える金額が少なくなります。日本でもらえる年金を減額したくないなら、海外に出る前に必ず任意加入手続きを行ってください。私はそれで少なくなりました、トホホ。

国民年金の任意加入の手続き(日本の年金制度への継続加入)|日本年金機構

 


2020年の海外利用にお得なデビットカードとは?

1.SMBC信託銀行のGLOBAL PASS

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GLOBAL PASS

GLOBAL PASSは20万円以上の余裕資金(口座維持手数料の無料条件)があって、日本円を除いた下記17通貨の国に行く人におすすめです。

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GLOBAL PASSとANAマイレージクラブGLOBAL PASSのメリット
  1.  日本の銀行ではもっとも多い上記17通貨からVisaまたはPLUSマークのある海外ATMから「事務手数料無料」で現地通貨をそのまま引き出せます。
    (国際キャッシュカードの事務手数料は大体3%前後、クレジットカードでも1.6%から2.5%ほど)

  2. 17通貨の国でVISAマークがあるお店なら、現地通貨建てのお支払いを選べば「事務手数料無料」でショッピングができます。ただし中国では一部VISA加盟店では中国元での取引ができないこともあるようです。
    Visa加盟店でお買物する場合にもご利用いただけますが、一部のVisa加盟店では中国元での取引ができない場合があります(加盟店で日本円でに換算した金額で円普通預金口座からの引落しとなります)。 出典:https://www.smbctb.co.jp/faq/detail/faq_118.html
  3. 家族カードも16歳から作れます。17通貨の国で離れて暮らしている家族に送金するときにも、自分の口座に入金するだけで済みます。(1枚につき税抜1,000円の発行手数料)

GLOBAL PASSとANAマイレージクラブGLOBAL PASSのデメリット
  1. 以下の条件のどれかを満たしていないと口座維持手数料が月額税抜2000円が掛かります

    前月の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上

    前月の月間平均総取引残高が50万円相当額以上

    前月末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)

    前月最終営業日の当行所定の時点でプレスティア マルチマネークレジットのお借入があること

    前月25日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードの会員であること

    外貨積立サービスの初回引落しがあった月の翌月以降、一定の積立がされていること
    出典:
    https://www.smbctb.co.jp/faq/detail/faq_021.html

     

  2. ネットバンクと比較すると為替手数料が高く、このデメリットは為替手数料無料キャンペーンや外貨積み立てを使うと解消されます。

  3. 購入時の外貨の残高がたりないときに円普通預金口座から全額充当して決済する外貨フルバックを利用すると3%の事務手数料が掛かります。

 2.ソニー銀行のSony Bank Wallet

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Sony Bank Wallet

Sony Bank Walletは海外での利用は主にショッピングで現地ATMをあまり使わない人や 
事務手数料を気にしたくない人におすすめです。

下記10通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナ)を外貨預金口座で持っているなら、VISA加盟店のショッピングでは事務手数料無料でお支払いが可能です。

 

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Sony Bank Walletのメリット
  1. Visa加盟店でのお支払い時に対象10通貨限定ですが、外貨預金口座を持っていれば、直接外貨が引き落とされるので事務手数料が無料です。

  2. 15歳以上であればSony Bank Walletの発行ができます。但し未成年者では外貨の購入/売却ができないので事務手数料無料の機能は、ご両親などから外貨送金を行ってもらわないと使えません。

  3. Sony Bank Walletは対象外貨口座開設済みなら、ショッピング利用時に対象10通貨限定ではありますが、円普通預金口座から充当できるので為替手数料が安い。この場合、為替手数料は掛かりますが事務手数料は無料です。

Sony Bank Walletのデメリット
  1. 海外ATM利用には向かない。事務手数料が1.79%、海外ATM利用手数料が税込220円掛かります。

  2. 家族カードがない。未成年者は外貨の購入売却ができないので、対象通貨VISA加盟店でのお支払いの事務手数料無料の恩恵にあずかるには、両親などから外貨を送金して貰る必要があります。ソニー銀行からの外貨送金でも外貨両替手数料と外貨送金手数料が3000円掛かります。

  3. 被仕向け送金手数料は0円だが、いちいち受け取り手続きが必要。受け取り手続き後の口座入金まで2~5営業日が余分に掛かる。場合によっては書面の提出を求められることもあります。海外の口座からの送金受取目的には余り向きません。

    ソニー銀行への外貨送金(被仕向け送金)|MONEYKit - ソニー銀行

 居住先への海外送金なら?通常ならTransferWise一択

TransferWiseをおすすめする理由

  1. TransferWiseを使うことで自分の円普通預金口座から実際のレートでわかりやすく非常に安い手数料のみで送金できます。銀行の『海外送金時には、為替レートにも手数料が含まれています』。

    銀行の海外送金では基本的に銀行が定める手数料(為替手数料)を上乗せしたレートが使用されているので、一見するとどこが一番お得なのかはわかりません。

    実際の受取額を比較した表は下記記事から。

    日本からクレジットカードで海外送金はできない!他の選択肢は? - TransferWise

     

  2. 同じようなネット送金サービスPayforexと比べても非常に安い。

    PayForexの海外送金の評判は?「隠れコスト」に注意! - TransferWise


    TransferWieseの送金の仕組みは下記記事をご参照ください。

    TransferWiseは世界中に持つ自社の銀行口座を利用して、送金人が自分の口座から自国にあるTransferWise口座に入金すると、TransferWiseが同額を受取人の国の自社口座から受取人の口座へ振り込みます。

    (A国)送金人の口座 → A国におけるTransferWise口座 → (B国)B国におけるTransferWise口座 → 受取人の口座


    つまり、実際の送金は国境をまたいでいないということ。そのため銀行の煩雑な海外送金の仕組みよりも、より早くまた安く送金できる可能性が高いのです。先述した通り、仲介銀行手数料も原則かかりません。

    日本円からはUSD・EUR・GBPを始めとする全54通貨への海外送金に対応しています。銀行ではなかなか取り扱いのない通貨の口座へも海外送金することができますね。
    出典:ゆうちょ銀行・郵便局で海外送金するには?手数料・レート徹底解説! - TransferWise

  3.  近い将来日本でもボーダーレス口座デビットカードを持てるようになります。

    下記の国々に暮らしているなら必ず持っていて損はないはずです。
    2020年4月1日現在、ボーダーレス口座はアメリカ、イギリス、ユーロ圏、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランド在住の人が持つことが可能です。

    ボーダーレス口座を持つと、上記の国の通貨、英国ポンド(GBP)、ユーロ(EUR)、オーストラリア・ドル(AUD)、ニュージーランド・ドル(NZD)、 米ドル(USD)、ポーランド・ズロチ(PLN)の口座番号と銀行コードが持てるので、上記の国で
  • ボーダーレス口座からの銀行口座への送金
  • ボーダーレス口座に銀行口座からの送金受取

    が可能となります。

    ワーキングホリデーでの給与振込先に指定したり、留学で学費や寮費や家賃を振り込んだりという場面で、銀行口座が作りにくくなっている現在は非常に役に立つと思います。

    送金手数料についてはこちら:

    https://prf.hn/l/6qDJwBr

     

 TransferWiseボーダーレス口座のデメリット

  1. ビザ取得条件で残高証明が必要な場合、公的な証明として使えるか不明
  2. ローンを組む時の クレジットヒストリーとして認められるかわからない
  3. 他社のデビットカードやクレジットカードはこの口座では作れない
  4. 銀行ではないので利子や融資は受けられない
  5. デビッドカードはVISAではなくMasterカード(Masterなので加盟店が少ない)

結論:TransferWiseとGLOBAL PASSかSony Bank Walletの組み合わせ

GLOBAL PASSとTransferWiseを使うといい場合
  • 20万円以上の余裕資金がありGLOBALPASSの対象17か国で海外ATM利用が多い
  • 留学や移住などで離れている家族に事務手数料なしで送金したい
  • Transferwiseで送金が難しい国から外貨を円に両替せず米ドルなどで送金したい
  • 取引先から外貨での送金が頻繁にある(ソニー銀行のような面倒な審査がない)
Sony Bank WalletとTransferWiseを使うといい場合
  • 短期留学や短期滞在でATM利用は少なく、Sony Bank Walletの対象通貨国
  • 家族に送金する予定はなく、海外から送金する予定ほとんどない
  • 20万円以上の余裕資金がない
  • TransferWiseのボーダレス口座が開設できる国に住む

どちらの場合でも海外に行く前に送金手段としてTransferWiseの会員登録をしておき、本人確認までしてアクティベートしておくと便利です。